Shiba's House

糖質オフ本は、常に糖尿病食の「教科書」になるとは限らない。

巨大台風が関東地方を襲った頃、夫は糖尿病教育入院で、隣町にいた。
「入院」とは言っても、寝たきりなわけではなくて、カロリーや栄養素をしっかり計算された「理想的な食事(メニュー)」を体感したり、運動前後の血糖値変化を調べたり、自己注射の練習・・・で、体質改善ブートキャンプのような雰囲気。

夫の糖尿病主治医のスタンス

夫がお世話になったところは、「まず患者本人が自己管理(超高齢者で自身で身の回りのことができない方だけ、家族が代行)」主義で、食事に関しては

(1) 単糖類(いわゆるお砂糖入りのモノや、甘味料、菓子類)は減らせる限り減らす

(2) 多糖類(=甘くない炭水化物:米、パン、麺類、芋類、根菜類)は、バランスよく食べる

(3) 果物は、禁忌ではないけど、発病前よりは量を減らして食べる

—を勧めていた。

夫は、食品交換表の見方なども病院で習ったけれど、幸い?「調理済みお惣菜利用での糖尿病対策食」は何を選んだらいいかなどのレクチャーも受けた。
私は、家族同伴の栄養講座の時にメモを取りまくって、ひそかに自分のダイエットに「も」使えそうな小技がないかと探していた。
私は今年初めて市の健康診断を受けたのだが、空腹時血糖は正常だったけれど、ヘモグロビンA1c(=新しい糖尿病指標値)が異常値ではなかったけどギリギリだったし、メタボも【ギリギリアウトだね~】と注意されてしまったし、今までに見たTVの健康番組で共感できた範囲でのゆる~いモノだけど「低炭水化物ダイエット」を始めていた。
しかも、

しば
しば

私「も」低糖質食を食べていれば、夫が「あぁ、○○(糖質多い食べ物)食べられないなぁ」としおれることが減るだろう

—みたいな野望まで持った。
子ども達の中に、卵とか乳製品などの主要食物アレルギーのコが出た時に買った「アレルギー対応食の料理本」にも、制限食は家族みんなで食べることで食物アレルギー患児の精神的負担が減る・・・みたいなことは書いてあった。
夫はすでに大人なんで、20ン年前の治療食本に載ってる小技が効くかはわかんないけど、娘達が推してる男性アイドル(グループ)でも、

メンバーの誰かが(仕事の都合で)食事制限になった時、他のメンバーも制限食を一緒に食べて合わせてくれたから辛くなかった(*^^*)

・・・みたいな談話も読んでるんで、夫が糖尿病の診断を受ける前からすでに、私の潜在意識の中で「大人でも、制限食は誰かと一緒に取り組むほうがより効果が上がる」という仮説が立っていた。

夫退院の少し前に糖尿病クリニックの医師が書いた(=監修、のほうがより正確だろうか?)写真付きの料理本を買って、隙間時間に読んだ。
夫退院前に、私が本に出ている「自分が無意識に選んで食べているもの」の糖質量をチェックし、私自身が○○を辞めるぞ・減らすぞ!と念じる。
夫が退院後に糖質の多い好物をスリップ(=医師から言い渡された禁を破る)する余地をできるだけつぶすことを暗に目指しつつ、壊滅していたお弁当作りもひっそりと再開。

 [次ページ] 夫用お弁当ビフォーアフター

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