アンプにつないで演奏する楽器をやらなくても、すこ~しスピーカーにこだわってみる時にも必要な、ロー出しハイ受け の法則。
一歩間違うと発火につながることもあるそうだから、覚え書きを書いておく。
「出し/受け」とは?
「出し」は、アウトプットレベル、「受け」は、インプットレベル・・・というのは容易に想像できる。
問題は「ハイ/ロー」は何の高低を表しているか、だ。
「音量が、ハイ/ロー?」・・・と思ってしまうかもしれない(特にスマホや音楽プレイヤーにアクティブスピーカーをポン差ししていると)。
実際、この鳴らし方だと音割れしにくいし。
だが、厳密には違う。
オーディオコンポ(パッシブスピーカー含む)や電子楽器類をアンプにつなぐ時に重要な、インピーダンス(抵抗値:Ω)の数値のデカさが、ロー出し(音源から出す)ハイ受け(スピーカーで受ける)なのだ。
アクティブスピーカーだとあまり気にしない数値だけど、パッシブスピーカーではすごく大事な数値。
インピーダンス(抵抗値)て何だ?
インピーダンスとは、アンプやスピーカーユニットの仕様表に、「○○Ω」と書かれている数値を指す。
同じくらいの迫力の音量(W数値)を鳴らす時、Ωの数値がより低い機器ほど、より多くの電流を要する。
特にパッシブ●●(アンプと本体が別々のオーディオ機材や、楽器)では、鳴らしたいもののインピーダンス(Ω数値)をアンプのインピーダンス許容範囲に収まるようにするのが大事。
しばんちにある自作パッシブスピーカーの構成一覧
使用者 | 何を鳴らす? | パワーアンプ 製品名とスペック | スピーカーユニット 製品名とスペック |
しば | デスクトップPC | Lepy LP-V3S シルバー スピーカーインピーダンス:2~8Ω ※4~8Ω推奨 ACアダプタ:12V 5A 出力:25W×2 R.M.S. | NFJ 3インチ フルレンジ 4Ω、定格12W |
息子 | デスクトップPC | Lepy LP-2024+ ブラック スピーカーインピーダンス:4~8Ω ACアダプタ:12V 5A 出力:20W×2 R.M.S | 秋月電子 8cm フルレンジ 8Ω、定格10W |
娘2 | デスクトップPC | Lepy LP-V3S ブラック スピーカーインピーダンス:2~8Ω ※ ACアダプタ:12V 5A 出力:25W×2 R.M.S. | NFJ 3インチ フルレンジ 4Ω、定格12W |
「ロー出しハイ受け」で、何がロー/ハイなのか?・・・は、Ω値の数値。
パワーアンプが持っているΩの数値<=スピーカーユニットが持っているΩの数値
—であれば、安全に音を楽しめる。
逆だと危険、ということ。
ロー出しハイ受けでスピーカーシステムを構成することの重要性は、下記のサイトに丁寧な解説がある。
「インピーダンスとインピーダンスマッチング」from BUZZ 本日のおすすめコンテンツ by Umbrella Company
https://umbrella-company.jp/contents/impedance-matching/
だが、パワーアンプにパッシブスピーカーをつなぐ時、インピーダンスにしか気を付けずにいると、R.M.S出力トラップにハマって、じわじわとアンプを過労状態に追い込んでしまいかねない。
※R.M.Sについては下記参照
【FAQ】RMS、PGM、PEAKとは? from Digiland by 島村楽器
https://info.shimamura.co.jp/digital/support/2016/04/96255
実際、自作(パッシブ)スピーカー2セット目を組んだ時、R.M.Sトラップをやってしまい、息子とパワーアンプを交換して現在に至っている。
聞き比べ。
(1) しば&娘2 現在の構成 ※アンプの色だけ母娘で違います。しば:銀、娘2:黒
(2) しば、2セット目組み上げ直後(パワーアンプ最大出力<スピーカーユニット最大出力に気付く前)
定格出力(R.M.S)てのは、鳴る音の迫力の平均値のようなもので、再生する楽曲によっては、最大出力(MAXやPEAK、定格出力の2倍で見積もる)近くの音が出てしまうものもある。
比較的静かな曲を多く聞く分には問題ないのだが、アンプにとっては優しくない構成。
(3) 息子、現在の構成 ※しばとパワーアンプ交換後
聞き比べポイント:
(1)と(2) アンプのRMS値が変わると音色がどう変わるか?
(2)と(3) スピーカーユニットのインピーダンスやワット数が変わると音色がどう変わるか?
オーディオは 沼♡
デスクトップPC以外の音楽聞けるガジェットも、木のスピーカーで鳴らしてみたい —てな野望が、じわじわと湧いてくる。
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