Appleサポートスタッフにとってもレアケースだった「流出icloud.comメールアドレスの閉鎖」
警察のサイバー犯罪担当巡査によると、無料のセキュリティアプリの中には、確かにスマホ内のウィルスチェックはするけれど、「あなたのスマホはウィルスに感染しています」や「あなたの個人情報が流出しています」という警告を出してユーザーの諸々の個人情報を抜き取るものがあるとのこと。
「セキュリティアプリを使うならば有料のものに限る、無料セキュリティアプリはむしろ疑え」・・・とさえ言っていた。
そして、パスワードを変えただけでは、ハッキングの犯人が試行を諦めない限り、何度でも警告が表示されるので、メールアドレスやそれに関連した諸情報流出を根絶するには、流出したメールアドレスそのものを使えなくする他ない。
ちょうど、クレジットカードの不正利用が発覚した時、カード会社が当該カードを無効化して決済できなくすることによってユーザーの口座の預金を守ってくれるのだけど、それと近いイメージ。
警察への相談を終えて、Appleカスタマーサポートに電話開始。
「今使っているApple IDを削除して、新しくApple IDを作りたいです」と相談を切り出すと・・・
(@icloud.comドメインのメールアドレスを)わざわざ閉鎖しなくても、あなたがお持ちの別のメールアドレスをApple ID用に登録して、今後そちらを使えばよいのでは?
閉鎖したい(@icloud.comドメインの)Apple IDは、ハッキングされたんです!この電話の前に警察に相談して、閉鎖するように警察の担当者からも指示されました。
最初のオペレーターさん、私が切り返した後黙ってしまって、少し間を置いて別のオペレーターさんに交代になった。
Apple IDハッキング被害に遭われたのならば、メールアドレスを完全閉鎖するまで事態収束しないですね。それでは、旧Apple IDのメールアドレス閉鎖手続きに入らせていただきます。これから言う操作を、お手元の端末で順番に行ってくださいね
- 旧(閉鎖しようとしている)Apple IDのパスワードを変更
- 旧Apple IDで登録しているアプリのサブスクリプションを全て登録解除する
- 旧Apple IDでiCloud Plus(追加課金プラン)を利用しているなら、無料版にダウングレードする
- 新Apple IDで使用したいメールアドレスとパスワードを作成する (新Apple IDでのiCloudは無料版からスタートとなる)
- 新Apple ID用メールアドレスとパスワードを登録してから1週間以内に、使用している or 使用を続けたいアプリ及び旧Apple IDのiCloudに保存していたモノ一式を、旧Apple IDから新Apple IDに設定引き継ぎ/保存先変更を済ませる。
オペレーターさんとの通話中に行った操作は、上記の1から4まで。
4(新Apple ID用のメールアドレス作成及び届出)をユーザー側で行うと、オペレーターさんが旧Apple IDのメールアドレスがApple ID変更の1週間後に削除されるよう、サーバに削除予約設定をしてくれるので、1週間で全てのApple端末で【旧Apple IDからログアウト→新Apple IDでログイン】を行う。
5の作業は、オペレーターさんとの通話を終えてから自分で地道にチマチマと行うのだけど、iCloudを無料版にダウングレードした結果iPhone内の写真や動画などの中に消えてしまうものが生じる恐れがある時は、3を行う前に写真や動画などをiPhone本体以外の場所にバックアップしておくことが必要。
ハッキングされたApple ID(@icloud.comメールアドレス)を閉鎖願い出して、新Apple IDを作って・・・の電話サポートは、電話しながらの自力作業で3時間超えた。
もしも「自力で作業するの無理だ!」と感じる場合は、大手携帯会社のSIMを使っているのならば携帯ショップに、格安SIMを使っているならばスマートフォンやインターネット接続設定をしてくれる業者さんに予約を入れるのが安心だよ~
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