Shiba's House

スピーカー作ってみるよ。(6ー2)「狭義の」自作スピーカーはエンクロージャ作りが9割

スピーカー自作の英語のサイトを見ると、「自作スピーカー=エンクロージャから作り始める」と書いているものを多く見かける。
だが私にとっては、「かんすぴ(シリーズのエンクロージャ)」こそが最初に覚えた自作スピーカー。
その私が、エンクロージャ作りに挑んだ・・・というのが、今回のスピーカー自作。

スピーカーボックス自作にチャレンジ
スピーカーの内部配線用ケーブル、背面用ターミナル、ファストン端子、短い塩ビ管(バスレフポート用)もゲット

目指す姿が「ちょっと頑張れば連れ歩きもできる、木のステレオスピーカー」なので、エンクロージャ1つにつきユニット1つでなく、「両端にユニットをつけて、内部に仕切りを立ててステレオ構成にする」を意図してみた。
ここまでは、比較的ワクワク楽しい作業。

ステレオドックスピーカーの内部
スピーカー初自作時に「インシュレータ(足)」用に購入した木片が、背面板留め具としていい仕事をした

上側に手持ちMDF板、下側に買い足しした厚めの板・・・にしたら、貼り合わせた時に微妙に高さが合わなくて、オシャレなモールドで微調整。
背面板を試し入れして、「頑張れば取り外せる」程度にピッタリ入る加減に整えた後で、いよいよユニット用の穴と、ターミナル用の穴を開ける。

「板に穴を開ける」という、単純な魔境作業

実は、しばんちには木工作業の環境はない。
父がかつてミニテーブルを自作したが、おそらく「晴れた日の昼間、庭で」組み立てたのだろう。
過去に私が木工系のDIYをしたといっても、ホームセンターで手ごろな板を買ってボンドで貼ったり、100円ショップに売っている木箱をアレンジする程度。
スピーカーは過去に2組自作したけれど、まさか「箱から作ってみよう」という気になることは完全に想定外だった。

自作ドックスピーカーボックス初期状態

まずは、100円ショップさん小物整理ボックス+MDF板で「ユニット試し聞き用」的ミニエンクロージャ(風の何か)を作り、今回使用する3インチユニット用の穴を開ける「練習」をした。
この時はかろうじて穴を開けることに成功したが(画像左)、いつしか手持ちドリル(2009年購入品)が不当に熱を持つようになり、画像右の穴開け後、ついにドリルが通電不能になった。
朝7時から開くホームセンターの資材売り場に行って、よりデカい(回転数、穿孔力が初代品よりも高い)ドリルを買い替えもした。
ユニット用の丸い穴だけでなく、背面にターミナル(ケーブルでスピーカーとアンプをつなぐ時の、スピーカー側の終端部品)を差し込むための細い穴を開けるためのくり抜きノコも購入した。

しば
しば

和室で作業したんで、ユニット用丸穴を開ける時は、箱をある程度組み立ててからホールソーを当てた・・・(ホントは望ましくない)

スピーカー背面ターミナルと、内部ケーブル側端子のサイズ合わせ
背面ターミナル用の穴を開ける前に、内部配線用ファストン端子の対応をチェック

スピーカーボックスの背面は、極論「ターミナル無し」にすることも可能。
最初に組み立てるならその方が楽なんだけど、後に「別の置き方したい」て思った時に構成を変えづらくなる未来を感じてしまったんで、ターミナルをつけることにした。
ターミナルも、値段はピンからキリまで。
アンプ側と同じように、バナナプラグ仕様のものまであるが、今回は安さ優先で、10個500円以下のものを選択。
ターミナルの端子対応チェックの後は、ターミナル用の穴開け(これもMDF板で事前練習有)。

スピーカー背面端子取り付け

上が本番で、下が練習。
下は、思い切り穴が大きすぎている。
安いターミナルは、張り切って外周基準で穴を作らないほうがいいと知った。
「貯金箱の小銭投入口並みの穴を開ける」くらいの感覚でよいのかも。
ドリルで起点の穴を開けた後、くり抜きノコをターミナル内径(端子が通る幅)分引いて、ターミナル用の穴開けはいい感じにできた。
エンクロージャの背面側は、①ターミナル無し ②大きめターミナル ③コンパクトなターミナル の順に難易度が上がる。

[次ページ] 私達が「スピーカー」と呼んでいるもの

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