台風19号(ハギビス)が水戸を襲った時の記録。
今年は、なんだか知らんが台風の当たり年。
茨城だと、電車が運転見合わせると、大概学校は休校とか始業遅らせるとかになるし、職場は公休みたいな人が出る。
殊に10/12(土)は非常事態宣言が出てるみたいに、外を歩いてる人が誰もいなくなった。
しばんちの家族(年配勢)、夫の実家勢とも、なぜか地震や台風来ても、避難するってことに消極的。
実は、東日本大震災の時も、私だけ娘2の通ってた小学校に「自主避難」してて、他の家族は自宅に残ったほどだ。
近所の避難所がどのくらいの稼働率なのか、2011年の時点では、今年ほど詳細な情報が流れてこないのもあったし・・・
それでも、今年の台風19号に関しては、日本に近づく前から「これまでに経験したことのない暴風が来ます」とTVのお天気コーナーで報じられていたから、私達の間にも「ちょっとやばそうだぞ」て空気は流れてた。
娘1に至っては、母よりも先に「柿を早採りして!」(実は実費払わずに食べたいから( ´∀` ))って言ってくるし
非番日を利用して、生まれて初めて(爆)自発的に柿もぎした。
「家事から逃げてる(怒)」て私に嫌味だか小言言うのが元気の秘訣みたいなオカンが、変にうろたえていて、必死に私を怒るポイント探して悪あがきしてるようにも見えて滑稽だった。
これから、今までに経験したことのない暴風雨が来るんだよ。
柿が落っこちるだけで済まず、枝が他の家のほうまで吹っ飛んで迷惑かけるかもしれない。
柿もぎするのは、防災のためだよ。
防災のために柿もいで、渋抜きする。
やり方教えて
—て淡々とお願いして、淡々と柿の収穫をした。
結局、スーパーのチラシの裏に渋抜きの仕方書いたのをこそっと入れてくれたんだけどね
(母はツンデレ)
アルコール度数35度の焼酎をヘタ部分に、柿1個当たり小さじ半分くらい振りかけて、ビニール袋に入れて、口を縛って、約1週間寝かせる。
翌週、ビニールから出して、アルコール分を飛ばしてから、冷蔵庫で保存開始。
じわる形の柿を発見!
こいつにも35度の焼酎を振りかけて、後日娘1のアパートに強制送付(笑)
柿をすこ~し早採りした後は、火も電気も使わずに食べられる「非常食」と、デカいペットボトルの水とお茶を備蓄開始。
非常食は、少し多めに買った。
常温のまますぐ食べられるレトルトカレーや「水で作るカップヌードル」の試食もしてみた。
水で15分ふやかすと、熱湯3分で仕込んだやつがすっかり冷めちゃったくらいの味(=がんばれば食せる)にはなる。
こんなことを、関東地方一帯が暴風雨に怯えた10/12までの間に、やった。
台風19号前日は、なぜだか「養生テープ」が爆売れしたようだ。
うちは、雨戸をぴちっと閉めたけど、娘1は寝坊防止のため雨戸開けっぱなし生活なのか、仕事帰りに養生テープを買って、娘2と電話しながら米の字貼りに勤しんでいた。
息子は10/11朝から荷造りを始め、まだ電車が動いてるうちに実家に帰るを選択。
同日、夫は検診結果が悲惨で、体質改善入院。
いろんなことが気がかりで気もそぞろな中、関東地方がすっぽり暴風雨域入り。
母と義母は常時TVつけっぱなしで、台風情報に首っ引き。
私や子ども達はYahoo防災速報アラートに一喜一憂。
そんな中で、母のガラケーに、市から「荷物をまとめてください(高齢者は避難開始)」とのショートメールが来た。
市からショートメールが送られるのは、ガラケーを持つようになってから初めてだそうだ。
防災アプリ越しに避難所情報をスマホで見ると、自宅がある辺りは「避難勧告」の色になっていた。
過去に多数死傷者を出した台風、竜巻、土砂崩れ、洪水・・・などのニュースによると、TVで避難「勧告」と速報テロップ出た時点で避難を「実行(実際に避難)」していなかった人が、死んだり、けがをしてしまっている。
避難勧告のTV報道を待たずに自主避難した人が無傷で無事なケースが多いためか、TVのアナウンサーさんは
命を守る行動をしてください
を連呼する。
「命を守る」は、言い換えると、「困難が少ないうちにより安全な場所に移動する」—つまり、避難所が開設されたならば、早めの避難。
TVテロップの生活情報とスマホの災害速報アプリの二段構えで備えて、もしも自治体が行動を起こしたら(例:避難しましょうショートメールの一斉配信等)ためらわず避難するぞ!
—という気持ちで、私と子ども達は魔の10/12の昼間をiPhoneやノートPC(YouTubeライブの天気チャンネルを映している)とにらめっこしながら過ごした。
そんな中、母のガラケーに、市からのショートメール。
携帯を持つようになってから、市からショートメールが来たのは初めてだった模様(東日本大震災の時さえも来なかった)。
YouTubeの天気チャンネルのほうが、要避難の切迫度を高く出していたこともあり、私と子ども達で、母に近くの公民館への避難を勧めた。
命を守る行動とは、市がショートメールで出した警報に従うこと。お母さんが一番に避難。私達も後から合流する
雨は強いが風はさほどひどくないうちに、母→子ども達の順で、車で公民館へピストン輸送。
市のWebサイトを見たら、「避難の際は、飲料水等と寝具の用意を持って避難所にお越しください」と書いてあったので、母を公民館で降ろして子ども達を公民館に連れていく時に、水とお茶と毛布も車に詰めた。
第2陣(子ども達)の避難までの間に、1階の絶対に水濡れさせたくない電化製品のコンセントを抜いて、全て2階に引き上げた。
インターネット設備一式も、Fax付き電話機も、配線を外して、コンセントから抜いて、2階に引き上げた。
画像はインターネットモデムとか、スイッチングハブだけど、この他にTV(40インチ)とブルーレイレコーダー、息子用デスクトップPC、息子用プリンタ、Nintendo Switchドック、無線LAN親機、Fax付き電話機、ウォークマン用ドックスピーカー、オーブントースター、電子レンジを2階に運び上げた。
1階居間で娘2がよく見ていた推しアイドルのDVDやブルーレイも、もちろん2階に運び上げた。
家電に限らず、1階に置いてあるもので濡れたら困るものはすべて。
息子や娘2の大切なモノ達も、避難した。
私の大切なモノ達の定位置は2階の仕事場・通称「COMルーム」なことが多く、台風19号のために避難させる必要はなかったが、仕事場に置ききれないモノは車のトランクに詰めた。
最後に私が、半端に残った食材で夕食を済ませ、冷蔵庫のコンセントを抜いて、ブレーカーを全部落として、公民館に向かい、一族避難完了。
この日、私達と同じ公民館に避難したのは、総勢10人をちょっと超える程度。
母は、こんな極限状況でも、避難所で行き会った方と世間話をしていた。
息子は、普段使っている毛布を持って避難所入り。
なじみの毛布にくるまってスマホゲーム???・・・という平常運行
娘2はNHK総合テレビがつけっぱなしになっているラウンジで、時たまYouTube視聴。
私は、スマホのバッテリー温存のため、ラウンジでまさかの大学の課題。
テキストの読みかけの章を読み切るまでは、意外と、無になれた・・・(それより平常時にもっと頑張れ、と言ってしまえばそれまで)
一区切りついた・・・と思ったら、TVは千曲川氾濫の現地中継で持ち切り。
上下の縁のテロップに、茨城の特別警報や避難勧告情報。
私は他の家族より長めに、11:30pm頃までラウンジでTVを見てから就寝したのだが・・・
台風による暴風雨以上に、私のいびきがうるさい(怒)
—と、翌朝3:30am頃にオカンに皮肉っぽく起こされた。
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